賛成討論
足立信也です。平成30年度補正予算(2案)につきまして討論をいたします。
我々国民民主党・新緑風会は補正予算2案につきまして賛成いたします。以下、その理由を申し上げます。
平成30年は日本全国が相次ぐ自然災害に見舞われ、甚大な被害を受けました。災害により亡くなられた方々とご遺族の方に哀悼の意を表しますとともに、被災者の方々に心からお見舞いを申し上げます。
これら一連の災害被災地の復旧・復興等に対応するための財源を補正予算によって措置することは必要であり、さらに言えばもっと早期に提出されるべきだったと考えます。また、30年度予算で計上された予備費3500億円のうち既に災害対策等で約2000億円使われていることから、1000億円積み増すことも必要なことです。
しかしながら、さらに検討を要することも委員会質疑で指摘されましたので申し上げます。
1点目は補正予算の財源の4分の3が建設公債であることです。昨年度の剰余金が補正予算にほぼ匹敵する9050億円であったことを考えると、税収増を成果とする安倍政権において、安易に公債に依存することは好ましくありません。
2点目はエアコンの設置場所です。7月豪雨では岡山県で230台、広島県で196台、愛媛県で115台を緊急に避難所や避難体育館にエアコン設置したことを考えると、未設置の体育館にも早急にエアコン設置すべきと考えます。
3点目は通学路のブロック塀の改修です。補正予算では学校に限られましたが、通学路にははるかに長いブロック塀があります。現在、国交省が調査中とのことですが、早急に対策を講じるべきです。
4点目はビニールハウスの再建に関連して、原油や燃油価格の高騰に対処することが必要と考えます。
5点目は液状化現象の一つの形態として、暗渠に沿った地盤沈下がありました。全国の都市部にもその可能性があり、緊急点検が必要と考えます。
6点目は被災地の復旧対象となる学校や医療施設、社会福祉施設、公共施設において、免震・制振オイルダンパーの検査データが改ざんされたオイルダンパーを使用していた施設がどれほどあるのか、早急に把握し、対処する必要があります。
以上の課題を附言させて頂いて、賛成討論を終わります。