国会会議録
 

平成25年5月23日- - 参議院厚生労働委員会


○足立信也君 改めまして、おはようございます。民主党の足立信也でございます。
 本日はふだんと幾分トーンが変わります。これは、今までの複数回にわたる質疑の中で、やはりこれは何といっても看過できないという気持ちでございます。私自身は問責するような気持ちを込めて質問したいと思いますので、多少言葉が荒くなるかもしれませんが、御容赦願いたいと思います。
 資料の説明をいたします。私の資料、お手元にあると思いますが、まず一つ目は事の発端になった新聞記事、これ三月二十一日に津田筆頭から出された資料です。それから二枚目、二ですね、これは五月十三日に情報公開法に基づいて行政文書開示請求を私が行いました。その中で、なぜこういう判断をしたかと申しますと、行政文書、情報公開法の第二条の二、「行政機関の職員が職務上作成し、又は取得した文書、図画及び電磁的記録であって、当該行政機関の職員が組織的に用いるものとして、当該行政機関が保有しているものをいう。」というふうにございます。この企画書に基づいて政務官室で協議したと、この、このというのは資料の三になるわけですが、これに基づいて協議したというふうに幾度となく答弁されておりますので、したがって行政文書と私は判断いたしました。そして、第四条により文書で開示請求し、第五条には開示は拒否できないということになっております。
 今までの答弁で丸川政務官は、私たちの所有物ではない、これは日経クロスメディアの社内文書だから、日経新聞が出してほしくないと言っている、だから出しませんというふうに言っていたわけですが、五月十六日にこれが出てきました。これは所有物と認めたんでしょうか。それとも、これは社内文書ではないというふうに判断したんでしょうか。あるいは、日経クロスメディアの方が出してもいいですというふうに言ったんでしょうか。丸川政務官に聞いています。

○大臣政務官(丸川珠代君) 五月の十六日に参議院厚生労働委員会理事会に提出された文書は、厚生労働省においても職員が職務として取得し保有をしていたものであり、行政文書に当たると判断したものでございます。

○足立信也君 ということは、日経クロスメディア、日経新聞社の意向ではなく、私たちの所有物ではないと言ったのがうそだったということですね。これは紛れもない行政文書です。
 それでは、私のその資料の二のところ、行政文書だという判断で私が開示請求したのはこれだけにとどまりません。一番として、出演依頼状及びその依頼に関する企画書、説明書等一切。今、行政文書だと判断されたということが丸川政務官から言われました。二番、日経新聞広告出演依頼状について決裁文書ないし稟議書等一切。手書きで「できるだけ早く開示して下さい」と書いてあるのは、うちの政策秘書がこれを提出に行ったときに、できるだけ早く欲しい、三十日以内の規定があるけれども、国会の委員会の審議に影響するから早く出してほしいということを口頭で申し上げたら、じゃ、そのように書いてくださいということで手書きで書いた、これが提出されたそのものでございます。
 では、決裁文書ないしは稟議書、これはいつ開示されるんですか。

○政府参考人(生田正之君) 情報公開法に基づきまして請求されている内容でございますので、三十日以内というルールどおりにきちんと出したい、それもできるだけ早く出したいというふうに考えてございます。

○足立信也君 ということは、これは存在するということだと思います。少なくとも、今まではゲラの校正を二回やったということを言っておりますが、少なくとも最終完成版といいますか、これででき上がったというようなものが必ずあるはずでございます。そこは、これの存在、そしてこれも当然のことながら行政文書ですから、開示してくれるということを約束願いたいと思います。

○政府参考人(生田正之君) 今委員御指摘のゲラでございますけれども、二回チェックしておりまして、最終的なチェックは政務官室でやってございます。政務官室に資料はございますので、今委員御指摘のように開示したいというふうに考えてございます。

○足立信也君 私は、これを提出するに当たって、委員会の審議に大きく影響しているんです、だから出してくださいと言っているわけです。それが三十日以内には何とかしますということは、その間できない可能性があるわけですよ。どれぐらいで出すつもりなんですか。

○政府参考人(生田正之君) 大変恐縮でございますけれども、できるだけ早く出すということで考えてございます。

○足立信也君 大臣、行政文書があって、それの決裁もあって、ゲラの最終版も当然あるということの中で、何度も言います、私たちとしては審議すべきだという法案がやっぱりいっぱいあるんですよ。これを早くやる必要があると思っていますよ。それに対して、出さないから、あるのに出さないから、行政文書であって出す義務があるのに出さないから遅れているわけですよ。この長として、私がこの請求書を出したのは厚生労働大臣ですよ。大臣、いつ出すんですか。

○国務大臣(田村憲久君) 決裁文書はないらしいんですけれども、ゲラがあるということでございますので、なるべく早く出させていただきます。

○足立信也君 企画書等があって協議をした、厚生労働省内で協議をした、政務官室かもしれません、複数の人が集まって協議をした、それについての決裁がないんですか。それでいいんですか、行政として。

○政府参考人(生田正之君) 恐縮でございますが、大臣政務官規範に反するかどうかにつきましては、政務官室の中で議論いたしまして、それについての決裁はございません。
 それから、ゲラに関しましては、関係部局、職業安定局の方でチェックいたしておりますけれども、技術上のチェックをしたということで、それについて決裁という形は取ってないということでございます。

○足立信也君 今までのところ、皆さんお聞きになって明らかなのは、あるものを出さないと言ってきた。それも理由が違うわけです。持っていないと言ってきた。相手が出してほしくないと言ってきたと。全然違うわけですよ。持っているのに出さなかったわけですよ。ひどい話、本当にひどい話です。委員会の審議を邪魔しているんですよ。完全なアウトですよ、これは。
 それでは、資料三に基づいて御質問します。
 まず一行目、丸川事務所からファクスされております。どこにファクスしたんですか。

○大臣政務官(丸川珠代君) 今ほどのお話でございますけれども、私も、まず組織としての判断云々の前に私個人がきちんと判断をするということがなければいけなかったということについては重々反省をしております。
 その上で、組織の中できちんと決裁をするだとか、どういうルートで取材を受けるのかということについて、一体、厚生労働省の中がどうなっているのかということについて、私もこの件で御指摘をいただいてから確認をさせていただきました。そうしたところ、きちんと取材の申込みが来たときに、どこへ持っていってどういうふうに確認するのかということが、これまで特に決まったルールがあるわけではなかったということが判明をいたしまして、これは私、長年会社員をやっておりましたので、組織が判断するといえば当然それは足立議員と同じようにきちんとしかるべき、例えば広報局であるとか人事局であるとか、そういうところへ持っていって判断をするものだというふうに思っていたものですから、大変私も驚きまして、直ちにこれを改めてくださいということで、この手続をつくるという指示をお願いいたしました。
 その上で、今の御質問でございますけれども、丸川事務所から大臣政務官へファクスされたものでございます。

○足立信也君 丸川事務所から政務官室にファクスをしたということですね。その時点で、これから協議が起きてくる、その時点でこれは行政文書だということは認識していないこと自体が、今までルールがなかったようなことを言っておりますけど、認識していないこと自体が変ですよ。
 なぜこの件にこだわっていくかというと、津田さんも私もやっぱり同じ政務官経験者ですので、ここら辺は慎重に慎重にやってきています。やっぱり国民に疑惑を抱かれないこと、これが何よりも規範の根本なんですよね。
 そのことが、後でまた言いますが、まずは丸川事務所から政務官室にファクスした。じゃ、この二行目行きます。これ、クロスメディア営業局からヒューマントラスト御中ですね。何で丸川事務所にあって、丸川事務所から政務官室にこれが送られるんですか。

○大臣政務官(丸川珠代君) この紙は、一月八日に丸川事務所でヒューマントラスト社からメールでいただいたものであります。
 私もこれ、大変申し訳ないんですが、この上半分をほとんど注視をしておりませんで、改めてこれを見たときに、どうしてこうなっているのかということについて疑問を持ったんですけれども、とにかくまず企画の内容について教えてくださいということでお願いをしたら、この紙が一月八日に来たということでして、どうしてあて名が丸川事務所になっていないのかという理由はよく分かりませんが、推測をいたしますと、この企画の内容について、この日経新聞社と、日経新聞社のクロスメディア営業局ですね、とヒューマントラスト社の間で調整が行われている間のその調整の文書であろうというふうに推測をいたします。
 その二社の間でどういう調整、話合いがあったのかはよく分かりませんけれども、この企画書については対談相手であるヒューマントラスト社から丸川事務所へ送るということにその二社の間で調整をした結果なったのではないかというふうに推測をいたします。

○足立信也君 今答弁で、企画の内容を教えてほしいとヒューマントラスト社に依頼したと言っていましたね。どういうことですか。そこでメールが返ってきた。ヒューマントラスト社に企画の内容を教えてくれと言ったんですか。

○大臣政務官(丸川珠代君) 企画の申込みが最初口頭でございましたので、今申し上げたのは詳しい内容を教えてくださいという意味で申し上げました。申し訳ありません。

○足立信也君 あなた、度々答弁で、これは日経クロスメディアの企画だと言っているんですよ。内容を教えてくれというのをヒューマントラスト社に聞きに行ったんですか。言っていることがおかしくないですか。
 普通考えたら、日経クロスメディアが企画しているのであれば、対談の双方にこういう企画だと送るのが当たり前でしょう。失礼な言い方だけど、やっぱり私は政務官の方を重視して、そちらに先行きますよ。それを、一企業に政務官がどういう内容ですかと聞く。しかも、あなたは今まで、これは日経クロスメディアの企画だと言っていたけれども、その対談相手にどういう企画ですかと聞いたということを今はっきり言ったわけですよ。これ、アウトじゃないですか。何を今まで答弁してきたんですか。
 なぜ、じゃ、あなたあてのこの対談企画の骨子なるものがないんですか。

○大臣政務官(丸川珠代君) 日経新聞の企画と書いてありますので、当然、日経新聞の企画だというふうに私は認識をしておりますし、その最初に依頼があったのがヒューマントラストだったので、たまたまヒューマントラスト社に、これはどこにもらえばいいんですかということで問合せをした結果、ヒューマントラスト社から送られてきたという状況ですので、私たちが日経新聞に聞く前に送られてきたというような状況です。

○足立信也君 企画している日経クロスメディアとは一切接触していないということを言っているんでしょうか。あなたはそこの企画でやったと言っていて、一度も接触していない、そして一度も話合いもしていない。企画書も自分のところには来ない。でも、ヒューマントラストに聞いたら、こういうのがあった。そういう言い訳ですか。ちょっと信じられないですね。
 普通これを見ただけで、この上を見ただけで、差出人は日経クロスメディア営業局ですよ。営業局ですよ、これ。編集とか、そういうところではないんですよ。営業局がヒューマントラスト社に営業で企画を持ちかけている文書です、これ。日経クロスメディア営業局は、当然宣伝の収入が目的ですよ。そしてヒューマントラスト社が広告料を払って、利益を得る企画であることは明らかですよ。ここの上のところを見ただけでもおかしいと思わないと、これに政務官がかかわっていいのかどうか。
 しかも、これ上から、概要のところの四行目ぐらいですかね、五行目か、「各々のお立場より」と書いてあるじゃないですか。この各々のお立場のあなたに、何で企画書が来ないんですか。おかしいでしょう。そんなことをする会社なんですかね、日経クロスメディアというのは。過去の例が恐らく石橋さんの方から出されると思いますが、いろいろですね。普通こういうことをしないですよ。
 じゃ、私も余り、今までこういう畑というかメディアには余り知らないところでしたので、よく分からないんですよ。この紙面企画概要の上から二行目、体裁のところですね。政務官のときもこういうのをいただいたことがないので分からないんですけど、この括弧の中、これどう読むんですか。どういう意味なんですか。

○大臣政務官(丸川珠代君) 体裁の行に書いてある内容でございますけれども、全十五段と書いてあります。その次は、これは多分、多分です、私、済みません、正確にどういうものか知りませんけれども、記事広十段プラス、ジュンコウと読むんだと思いますが、純広五段というふうに括弧で書いてあります。

○足立信也君 純広というのはどういう意味ですか。

○大臣政務官(丸川珠代君) 大変申し訳ありませんが、私は電波媒体にはおりましたけれども、紙媒体のことは全く存じ上げませんで、この純広というのが何を意味するのか正直よく分かりませんでした。後から教えていただいたというか、周りの方に聞いたところ、純粋な広告という意味ではないかと思うということで聞かせていただきました。

○足立信也君 知らないけれども純粋な広告という意味ではないかと。後から教わった。いつ教わったんですか。

○大臣政務官(丸川珠代君) この件について答弁をするに当たり教えていただきました。

○足立信也君 私、なぜ行政文書であるということからスタートしたかをよく考えてほしいんですよ。あなた一人が知らなかったとか、こう判断したという問題じゃないんですよ。厚生労働省の問題なんですよ、これ。政務官室の問題なんですよ。いろんな人と相談をして、記事広告が十段、純広告が五段と書いていて、純広告の意味が分かった人は誰もいないんですか。

○政府参考人(生田正之君) 恐縮でございます。
 これにつきましては、最初に判断した際に政務官室で判断いたしまして、その政務官室のメンバーが承知していなかったのは事実でございます。

○足立信也君 知らなかったで終わらせるということですね。
 丸川政務官は、企画広告記事とずっと言っているんですね。日経新聞の広告だったと、だと思ったということもずっと言っているんですよ。それは記事広告のことを言っているんでしょう。プラス純広五段と書いてあるわけですよ。これは、私は、知らなかったで済ませようという話ではなくて、やっぱりこれはうそをついているとしか思えませんよ。これで分からないわけないじゃないですか。僕は、見たときに何だこれはと思いましたよ。これ、もうアウト二つ目、ツーアウトではないかと思いますけど。
 じゃ、これ骨子案、案が括弧付いています。これで皆さん協議されて、よしこれでいこうと思ったんでしょう。じゃ、案が取れたのはいつ来たんですか。

○大臣政務官(丸川珠代君) 本当にもうこれは我々の経験知不足といいますか、もう申し訳ないことなんですが、これ見て、本当に誰もこれが広告と一体のものだということに、申し訳ないんですが、気付きませんでした。もうこれは本当に申し訳ないんですけれども。
 それで、実は、過去に同様のこういう取材があったときの企画書についてもきちんと勉強させていただいて、どういうふうに判断されておられたかというそのプロセスまできちんと拝見をいたしました。
 企画書によっては、例えば、今あて先のことが問題になっておりますが、誰あてというものが全く書かれていないものもございますし、あるいは、こういうふうにきちんと書いてあるものもあるんです。本企画は広告企画として掲載する予定です、企画趣旨に御賛同いただく協賛社を四社程度想定します、ですね。それで、例えばこういう記事になりますということで一体になる広告のサンプルというようなものも渡されているというのもありまして、本当に恥ずかしながら、我々、この書き方で気付かなかったわけです。これを後で、じゃこういう広告の専門の部署の人が見たらどうだったのかという話になったときには、やはりこれは広告の専門の部署の人が見ればこれは広告だということが分かるという話になりました。
 そこで、私も、今回の手続というのは問題であると。何しろ、広告だと分かって出ておられた方に対して、私は広告だと分からなくて出ていたわけでございますので、一体になるということが分からないで出ていたわけでございますので、改めてこの手続をきちんとしていただくということで、まず書類が来たらこれは広報局に回すと。広報局のプロの方が見て果たしてこれがどういう記事になるのかということを確認してくださいということを確認しました。

○足立信也君 もう今までの質問でも何度も言われた、やっぱり政治は結果責任でしょうと。これが一般、多くの国民にやっぱり疑惑を与えているんですよ。
 それを知らなかったからこれからよく、より分かりやすい方法に尋ねる場所を変えますみたいな話ですが、大変申し訳ないけれども、我々という表現をずっと使われるので、厚生労働省、この純広五段、これがヒューマントラスト社一社の宣伝広告と分からなかったんですか、本当に。

○政府参考人(生田正之君) 当時、政務官室で判断したわけですけれども、そのときはそういう意識は全くなくて、本当に見落としてしまっている、あるいは理解が不足しているということだと思いますけれども、そういう事実でございました。

○足立信也君 大臣政務官室とずっと言っていますが、さっき決裁書はないと言いましたけれども、私は、何人かはこれ相談に乗っているというのを聞いていますよ。そのときに一番立場が上で、これは問題ないんだと判断した人に聞きたいですよ。ヒューマントラスト社一社の宣伝広告と分からなかったんですか。

○政府参考人(宮川晃君) 先日、石橋議員の質問においてもお答えしたとおり、大臣政務官規範に抵触するかどうかとか、あるいは日経クロスメディアによる対談記事ということなどから問題ないと判断していたところでございまして、ヒューマントラスト社の宣伝広告という認識はございませんでした。

○足立信也君 まあ大変な問題だよね。後でまとめて大臣には聞きますけれども、これ知らなかったで済む問題じゃないですよ。そこはしっかり分かってもらいたい。
 先ほどゲラが二回という話がありました。これはなかなか提出されないのでどこまでが入っているか分かりませんが、そのときにも、宮川さん、宣伝広告と思わなかったんですか。

○政府参考人(宮川晃君) ゲラの左下には広告という形で書いてある文字がございましたが、これをもってヒューマントラスト社の宣伝広告という認識はございませんでした。

○足立信也君 それは記事広告十段の中の話でしょう。純広五段というところはどうなっているかというチェックも一切ないんですか、分からないんですか。世の中では、企業の宣伝の片棒を担がされるこの記事、上の記事、これちょうちん記事と言うんですよ。あなた方、それやっているんですよ、省ごとで。極めて恥ずかしい話ですよ、これ。
 ここまでのところで、今の個人の問題ではない、政務官室を超えて宮川部長も入っているわけで、この企画書、自分ではないところに出されたものを、政務官がお願いしてもらって、それを政務官室に送って、それで協議して、こういう内容が書かれている、純広告五段と書かれている、各々の立場よりお話を聞きたいと書いてある、この経緯で広告だと、宣伝広告だと知らなかった、分かりませんでした、このことに対して、大臣、まずどう思いますか。

○国務大臣(田村憲久君) 私も新聞関係の人間ではないものでありますから、記事広、純広というのは、これさっぱり普通の者は分からないですね、これ、純広って一体何なのか。ですから、これを見て広告というふうにはなかなか私も判断はできないんですが。
 いずれにしましても、そういうことも含めて判断ができなかった。今までこういうものがあったのかどうかというのは私は分かりませんが、こういうふうな形で委員会に御迷惑をお掛けをしているということに関しては、これは厚生労働省として申し訳なくは思っております。

○足立信也君 厚生労働省として申し訳ないと言うだけではやっぱり足りなくて、何かしなければいけませんよ、これ、国民の皆さんに抱かせてしまった疑惑については。
 それから、これ、純広って見て分からなかったと言いますけどね、体裁で全十五段で、記事広十段、純広五段と書かれたら、誰だって分かりますよ。これを、何のためにこの対談企画の骨子案を手に入れたのか、こういうところを見るためにやったんじゃないんですか。それで分からなかった。もうあきれますけどね。
 ちょっとこの件はまた後で戻ってきますが、資料四を御覧ください。我々は、委員会として参考人の出席要請をしました。こういう点をただしたいという、これが質問状ですね、これが日経クロスメディアに対しての質問状です。ポイントは、対談広告が本当に日経クロスメディアの発案によるものなのかがポイント一。二番が、十一月十三日から一月十一日までの交渉の詳細を教えてほしいということです。これは丸川政務官の答弁に基づいているわけです、日経クロスメディアの企画だからと。これを聞いているわけです。丸川政務官は、日経新聞の広告だと思っていた、対談企画骨子案は行政文書である、しかし、前は日経新聞の社内文書だと言っていた、つじつまの合わない答弁を今まで繰り返してきている。
 それに対して資料五です。昨日、これは、理由は分かりません、巻き込まれるのは嫌だなと思われたのか、あるいはうそを言われているなと思われたのか分かりませんが、ファクスで、理事会あてですか、に送られてきた文書です。これ、読んでもらえばお分かりになると思いますけど、ポイントは日経クロスメディアの発案ではなくヒューマントラスト社の発案ということです。そして、ヒューマントラスト社の企画広告であると。二番目、丸川さんとの交渉は全てヒューマントラスト社の阪本社長が行う。三番目、日経新聞社は一月十一日の対談まで一切丸川さんと接触、連絡をしていない。四番目、資料三、先ほどから言っている対談企画の骨子案ですけど、これ途中に書いています。直前まで何の指示も、進行について何の指示もなかったため、やむなく進行案をメモ程度に作成したと、こういうことを書いてあるんですね。最後に、広告代理店はアド電通であると。この広告代理店のことについては、後で同僚議員のどなたかが多分質問されると思います。ここと丸川政務官との関係についてもまたたださなきゃいけないことが出てくると思います。
 こういう文章が送られてきているんですね。これを信じて、普通に考えればですよ、この資料五の資料を信じて普通に考えれば、あなたと厚生労働省はヒューマントラスト社の阪本社長にはめられたんじゃないですか、だまされたんじゃないですか。ヒューマントラスト社の企業の営利のために政務官という名前を利用し、そこにお墨付きを与え、ちょうちん記事を書いてもらって、そういう趣旨で、だまされたんじゃないですか。
 もっと、私ずっと今まで言いながら気になっているのは、丸川政務官も大臣も厚生労働省も抗議を一切していないということなんです。これはおかしい。僕は、これ、今までの流れをこれずっと見ると、これはだまされているんじゃないかとまず思いました。これは、丸川さんサイドに僕は立っているのかもしれません。でも、普通そう思ったら抗議するでしょうという話を僕はずっとしてきたんですよ。一切していない。ということは、この資料五のファクスが全て真実ではないかもしれない、こういう懸念も生じるんですよ。やっぱりたださないと分からない。
 じゃ、そこから何が考えられるか。抗議もしていないんですよ。逆に考えると、むしろ、野党議員時代に丸川さんはヒューマントラスト社と対談企画を約束した、その後政務官になって、これは不適切ではないのかと思った、そこで日経クロスメディアの企画広告となるように、日経クロスメディア営業局に偽装工作を依頼したんじゃないですか。その方が私は今までつじつまが合うと思いますよ。笑うんじゃないよ。
 まず、これはおかしい。この一社の広告のちょうちん記事に利用された政務官が抗議を何もしていない。でも、抗議を何もしていないことの説明を僕はもう一回聞きたいんですよ。普通に考えて、今までの資料、この特に五が真実だったら、やっぱりはめられたと思いますよ。なぜ抗議しないのか。どうなんですか。

○大臣政務官(丸川珠代君) まず、このあて先がヒューマントラストと日経新聞社の間でやり取りしているような企画書で受けたということ、ごめんなさい、本当に私これ、後になってというと変ですけれども、取材を受けるということで、ある意味、厚生労働省で可という判断が下った後で、やりますということになった後で、実は初めてここのやり取りに気付いたものですから、後になって、手続上、こういうあて先がきちんとしてないような申込書で取材を受けるということは今後ないようにしてくださいということは、まずきっちりお願いをしました。
 その上で、私このファクスは初めて拝見しましたが、これ、日経クロスメディアが、この十一月十三日に云々と書いてあるところですけれども、このとき、たしか同じ日に私のところにも取材というか対談の相手としてお願いしたいのですがということでお話があったときには、これはヒューマントラスト社の社長は、もう既に企画があって、その上で対談相手として御一緒にお願いできませんかというような話でおっしゃってこられたので、私の認識とは違うなと思って今拝見をしていたところです。
 少なくとも、その日経クロスメディアがどのように回答されているかというのを今拝見したんですけれども、私に対しては、これは日経クロスメディアの企画が既にある上で、対談相手としてヒューマントラスト社の社長から出演の申入れがあったというふうな、これは私の認識です。ただ、結果として認識がこのように違っていたということであれば、私としてもこれは十分に確認をしておくべきだったなと思いますし、今、足立議員がはめられたのではないかというふうにおっしゃいましたけれども、これを見ますと、どうもおかしいなということが読み取れるなというふうに思います。

○足立信也君 この前、ヒューマントラストの方に答弁の内容を丸川さんの事務所の方が電話で言ったと。今のおかしいなと思って、これは抗議しなきゃなと思っていますか、今。

○大臣政務官(丸川珠代君) 正直、これは抗議を申し上げたいなと思っています。

○足立信也君 何度も言うように、結果責任で、もうこれは日本中の方の目に触れている話なんですよ。なぜ最初に抗議しなかったのかと僕は大臣にも聞きました。そこにあるんですよ。これはやっぱり皆さんが抱いている。おかしい、変なんですよ、これは。
 そこで、今でもおかしいとは思いながらも、日経クロスメディアとヒューマントラストでいろいろやり取りしながら考えてくれていたんだろうなとおっしゃっていましたね、日経クロスメディアの企画だと言っている。このファクスの内容、日経クロスメディアは全部阪本社長がやるからということで、全く話合いをしていないんですよ、このファクスの内容。それで、余りに進まないから、これは、心配だからといいますか、やむなく、やむなく進行案を記入したメモを作成した、こう書いているわけですよ。全くそこと接触していない。
 あなたは日経クロスメディアの企画だと、こう言い張ってきた。これを見てでもいいんですが、あなたは日経クロスメディアと実際に相談したり話し合ったりしていたんですか。

○大臣政務官(丸川珠代君) 私自身がしていたわけではありませんでしたと言った方がいいのかどうか分かりませんが、要は、私の事務所と政務官室とが話し合っていたという状況以上のことではないと思いますが、はい。

○足立信也君 事務所と政務官室という名前が出てきましたね。政務官室として日経クロスメディアとこの件についていろいろ打合せをしたという事実があるんですか。

○政府参考人(生田正之君) 取材の日まではございませんでした。それ以降は日経クロスメディアの方とお話しするという機会はあったと思いますが、済みません、詳細は承知しておりません、今の段階では、済みません。

○足立信也君 一切会っていないんですよ、資料五にもそう書いてある。一切会っていないのに、そこの企画だというふうに言い張ってきたんですよ。これ、うそなんですよ。アウト三つ目なんですよ。普通スリーアウトになったらチェンジするんですよ。今日もうこれだけでも完全なうそ、アウト三つですよ。
 先ほど大臣規範のことを生田さんおっしゃいましたけど、私はさっきから何度も言っていますように、供応接待とか職務に関連して贈物とか便宜供与、これは例示ですよね、等であって、国民の疑惑を招くような行為をしてはならないということが規範なんですよ。
 これは、まあ自民党、公明党の方々がどうか、でも、内々感触は私得ていますけど、ほとんどの方というか、疑惑を持っていますよ。ここでそうなら、国民の大半が思っていますよ。これで規範に抵触しないと言い切れるんですか、大臣。

○国務大臣(田村憲久君) 私は確認をさせていただきましたが、大臣規範等には抵触しないということでございます。金品の授受がないということでもございますし、これをもってして丸川政務官が何らかの利益供与を受けたということでもございませんので、そういう意味で、これは大臣規範等には抵触しないというふうに判断いたしております。

○足立信也君 いや、これはパーティー券の問題、献金の問題等々、あるいは今までの大臣の活動、今まではやっぱり具体的な記事があるから丸川政務官のことに限定してやっていますけど、これは大臣規範に触れない、違反しないということを堂々と言われると、これは大臣どうなのかなという、そちらの方に私は更に進むような気がします。
 読ませていただきます。関係業者との接触等、倫理の保持に万全を期するため、関係業者との接触に当たっては、供応接待を受けること、職務に関連して、贈物ですね、や便宜供与を受けること等であって国民の疑惑を招くような行為をしてはならないということなんですよ。接触に当たってですよ。
 これは私は、この接触に当たること、自分が所掌、所管している労働・雇用分野で、派遣業界の一ヒューマントラスト社の社長に会い、ちょうちん記事を書かされ、その下にその社一社の宣伝広告を載せられ、こういう関係が国民に全員に、多くの国民に伝わって、皆さんが疑惑を持っている。これで規範に接しなかったら何なんですか。こんなことをやった、私は過去にいないと思いますよ。
 時間ですのであとは石橋議員にお任せしますが、繰り返すのは、もう今日だけでもスリーアウトですよ。もうチェンジしかないですよ。大臣の決断がないと、しかも、三十日以内と言ってまだまだ出す気配がないところを見ると審議は難しいですよ、これ以降の。そのことを申し上げて、そしてまた、委員会としても何らかの決議をしないと前に進めないと思いますよ。そのことを申し上げて、私の質問を終わります。


(2013年5月23日 参議院厚生労働委員会議事録より)


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