国会会議録
 

平成18年11月22日- - 少子高齢社会に関する調査会


○足立信也君 民主党の足立信也でございます。本日は、どうもありがとうございます。
 私は、法的な関係で初めに佐藤先生に御質問させていただいて、そのお答えを踏まえて石井先生に御質問したいと、そのように思っております。
 まず、私は、現状はだれがおなかを痛めたか、つまりだれの子宮を使ったかという親子認定の問題と、それから生物学的な、もっと言いますとDNAで親子を決めると、この二つの問題点があると思っていまして、私は個別な判断でその時々によって親子の判定あるいは認定が異なるという事態は望ましくないと思っています。一義的であるべきだと。それが今はそれしかできなくても十年後に変わってもいいと、とにかくその時点では一義的であるべきだと、この大前提で質問させていただきます。
 まず、佐藤先生に、先ほど受精卵、胚の場合は三日ほど培養してというのが一般的だということを御説明がありました。私が見ていて、当然のことながら卵を摘出する場合は一個ではないです、数個取り出しますね。ということは、受精卵がそのとき一つだけできるという可能性よりもむしろ多数できるはずです。それを凍結した場合、あるいは可能性としては二、三人に同時に受精卵を子宮内へ移すことも可能なんです、理論的には。
 また、胚の場合は分割、先ほど三日間とおっしゃったので四分割か八分割かちょっと私も専門じゃないので詳しくは分かりませんが、その時点で遺伝子診断をする、あるいは分割した半分は残すとかいう可能性もあるわけですね。となると、DNAで判定した場合に、世代間を超えて、あるいは同時に多数に同じ子供という可能性もあるんですね。
 この考え方、理論的にはあり得るかどうかというのをまず佐藤先生に御質問したいと思います。

○会長(清水嘉与子君) それでは、佐藤参考人、どうぞ。

○参考人(佐藤孝道君) あり得ると思います。

○足立信也君 はい、ありがとうございます。
 それを踏まえて、先ほど日本ではクローン人間を禁止する法律は存在すると石井先生はおっしゃいました。その中で、私もそこの法律はちょっと詳しくないので、これは受精卵、胚の問題ですね、これはそのままクローンとほぼ同義に近い可能性もあるわけですね。そのクローン人間を禁止する法律案には受精卵の段階、あるいは胚の段階での研究というものはないんでしょうか。

○会長(清水嘉与子君) よろしいですか、石井参考人。

○参考人(石井美智子君) 済みません、もう一度質問を。

○会長(清水嘉与子君) それでは、足立さん、どうぞ。

○足立信也君 つまり、同じDNAを持った受精卵が複数個存在する可能性は佐藤先生は当然あり得るとおっしゃったわけですね。それは、とりもなおさずクローンと同じ意味なわけです。
 で、クローン人間を禁止する法律が存在すると先ほどおっしゃったので、そこには受精卵に対する規定、つまり皮膚細胞から何かのクローン作成ではなくて、受精卵の段階でということが記述はないんでしょうか。

○会長(清水嘉与子君) それでは、済みません、佐藤参考人、先に。

○参考人(佐藤孝道君) 多分医学的にいろいろなあれになると思うんですが、私多分質問を誤解していたのかも分かりませんが、クローンというのは一人のDNA、要するに、例えば私だったら私のDNAだけから作られているものがクローンになるんですね。多分、今の、先ほどの話になると、例えば、八分割の細胞を二つに割れば確かに同じDNAもできるんですが、それは二人の人間ということになりますので、ちょっと意味が擦れ違っていると思うんですが。

○足立信也君 そこで、石井先生の資料の中に、クローンのことが書かれていますよね。そのクローンの中に受精卵の分割が入ってきているんですね。ここのところをお聞きしたい。

○参考人(石井美智子君) 今、正確にはあれですが、受精卵分割によって子供をつくるということはクローン法では禁止されていないと思います。今は指針でできないことになっていると思います。いますけれども、法律で、いわゆる体細胞クローンのクローン人間は法律によって罰則をもって禁止されていますけれども、その禁止の対象に受精卵分割は入っていないと思います。

○足立信也君 ありがとうございます。  私もそこが問題だと思っています。

061122少子高齢社会に関する調査会会議録より
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